26日に3月議会本会議初日を傍聴しました。今議会は陳情6件、議員提出議案2件、町長提出議案38件計46件と予算審査もあり非常に審議する内容が多くなっています。

088
この日に即決されたものもありました。

<議員提出議案>

◇国民健康保険療養費国庫負担金の調整(減額)廃止を求める意見書の提出について(提出者:渡辺議員、賛成者:露木議員、一石議員)→否決

 昨年度小児医療費の助成を中学3年生までに引きあげたことにより国の基準以上に助成できる余裕があるということで国庫負担金が減額されることの廃止を求める意見書の提出を審議するものでしたが、国が廃止する動きがあり、ここであえて意見書を提出する必要がないということで反対者が多くて否決されたようです。


◇活火山防災対策の強化を求める意見書の提出について(提出者:二見議員、賛成者:渡辺議員、桑原議員、二宮議員、杉崎議員、小笠原議員)→全員賛成で可決

情報提供体制の強化、警戒区域の設定・国による私権制限に伴い生ずる損害に一定の補償、一元的マニュアル作成という意見書を提出することになりました。


<町長提出議案>

◇監査委員の選任について→全員賛成で可決

 地区長や地区長連絡協議会会長など様々な委員を歴任した大矢孝道さんが監査委員に選任されました。

◇二宮町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例→全員賛成で可決

◇二宮町職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例→全員賛成で可決

 

災害弔慰金生計者の場合100万円、その他場合75万円を一律10万円に大幅減額

今回の議案の中には人事院勧告による町長等災害弔慰金、職員の給与の値上げも含まれています。

また、二宮町災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例も含まれ、なんと今まで火事、爆発その他町長が認める災害により死亡した場合、遺族の生計を維持していた人が亡くなった場合は100万円、その他の場合であっても75万円だったのが、一律10万円に減額されます。


本当に困った事態になった住民に対しての災害弔慰金を大幅に減額しても、人事院勧告に基づいて町長等特別職の給与をそのまま値上げするのはおかしくないでしょうか。


また、昨年度予算審査で小児医療費の助成の影響を深く検討もせずに、可決した議員さんたちは責任を感じていないのでしょうか。 議員のみなさんは12月補正予算、来年度予算も非常に危惧される内容であり、様々な観点から掘り下げて審議する必要性を痛感してほしい。


しお風 神保智子