先日観たドキュメンタリー映画「飯舘村の母ちゃんたち土とともに」。

主人公が原発事故で自然と共に生きてきた生活を失い、食文化や伝統が失われてはいけないと奔走するシーンがでてきます。

いつかこの飯舘に人が戻れるようになった時のために味噌づくりのワークショップや気候風土が似ている土地で凍み餅づくりを伝えていました。


地域コミュニケーション紙「しお風」を発行する契機とした井上ひさしさんのまちづくり講演会。
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その事前打ち合わせの時の話。井上ひさしさんは原爆でたくさんの人が亡くなられたことは、地域の文化が失われたことだと考え、失った地域の言語を調べる調査をされ、愕然とされたと言います。

しかし、現代はいとも簡単にそれを失い、人々が気にしていないことに恐ろしさを感じると。まちづくりはそれを失ってはいけないとも。


原発事故で生活文化が失われることは大きな悲劇です。それを私たちは忘れていけません。その責任も追及しなければならないことだと思います。


そして、また住んでいる町の生活文化の恩恵や魅力に気付かず、あっさり失うことに平然としてもいけないと思います。


二宮の生活文化を見つめてみましょう。
それを守り、伝えてきた人たちの想いを。その恩恵を受けて私たちの当たり前の生活が築かれていることも。


しお風 神保智子