2018年つまり今年の夏、火星が大接近となります。
 
「また?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。二年前にもここに「中接近」のことを書かせていただきましたから。そうです。今度は「大」なのです。

太陽系の惑星の中で、火星は地球の外を回る隣の惑星です。その軌道は、地球とは平均で7千8百万キロほど離れています。火星は一周に2年近くを要するため、年ごとに周回する地球は2年2か月おきに火星を追い抜き、このとき両者の距離が近づくことを「火星接近」と呼びます。

両者の軌道は近いところと遠いところがあり、近いところで起きる火星接近は6千万キロ以内まで近づくため大接近と称し、ほぼ15年おきにこれが起きます。

前回の大接近は二〇〇三年に起きました。この時、当館の観望会には参加者が殺到して、最大時は400人を超えるなど望遠鏡に長蛇の列ができ、ご覧いただくのに一時間近くお待ちいただくほどでした。
イラスト201805 (002)
今回の再接近は7月末。そこで当館では、夏休みの子どもたちに、火星という隣の、けれども遠い惑星の姿を通して、私たちはこんなに広い宇宙にいるということを感じていただきたい、CGでもネット映像でもない本物の火星を見ていただきたい、という思いから、インターネットによるクラウドファンデングで日本中に寄付を募り、望遠鏡を一台増やしてこの天文イベントに臨むことにしました。

これは、平塚市役所でも教育委員会としても初めての試みです。

どうか皆様のお気持ちで、私たちを応援してください。そして皆様もいっしょに、大接近の火星を眺めませんか?よろしくお願いいたします。‥要するに宣伝ですみません!

平塚市博物館長の澤村泰彦さんが専門の星のことに限らず、博物館的日々の面白さを連載しているコラムです。

2018年5月10日発行予定地域コミュニケーション紙「しお風」から転載
バックナンバーは「しお風」ホームページでご覧いただけます。
こちらです。


しお風 神保智子