今年の春は、いつにも増してあっという間に駆け抜けてゆきました。
風薫る緑まぶしい季節。蛙が鳴き、ミミズが姿を見せ、蚕が桑をはむ。
爽やかな中にも日本の蒸し暑さを連想させる季節でもあります。
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食物も生命力にあふれています。タケノコやソラマメ、いかにも天を目指して伸びる様子に力をもらえますね。

アサリもこの時季が美味しいので、新ごぼうと一緒にぜひ深川ごはんを。アサリを先にゆで、貝から身をはずし、ゆで汁で炊くのがコツ(酒と薄口醤油で味を調えてください)。そのままでも、上から澄まし汁やみそ汁をかけても。

懐石べんとうでは蓋を開けた時の目に映る美しさも大切です。具材の色が濁らないよう別に炊いて、ご飯が炊きあがる直前にパッといれたりしますが、お家ではおこげも含め文字通りまぜご飯を楽しんでください。


 「京の味 圓山」の女将村上 歩さんが季節にちなんだごはん料理を紹介しているコラムです。
2018年2月1日発行地域コミュニケーション紙「しお風」から転載
バックナンバーは「しお風」ホームページでご覧いただけます。
こちらです。

しお風 神保智子