私事ですみません、六十歳になりました。新米のジジイです。悪口に聞こえてしまうので今までこの言葉の使用を憚ってきましたが、これで安心です。フフフ、カクゴなさりませ、先輩ジジイのみなさん(笑)。
てか、博物館長も定年なので、この欄も最終回か、あ~、しまったぁ!(笑)

さて、本紙が二十周年を迎えられたと前号で知りました。おめでとうございます。
奮闘される神保編集長様とは、平塚市の同期の新入りとして出会いました。研修で居眠りして叱られたり、ノートをお借りしたり、私は迷惑ばかりかけていたので、彼女には頭が上がりません。それもご縁ということで本紙連載の依頼(脅迫?)を頂戴したわけですが、原稿催促をいただいたりすると身が竦む心理はやっぱり変わりません。

思えばこんな私が今まで仕事を続けられたのは自分でも少々不思議で、読者の皆様も含め、周りの方々のおかげだと思います。ありがとうございました。
ということで、気持ちも新たに初詣に出かけたら、五円(ご縁)玉がありませんでした。

学芸員のころ、財布はズボンからの出し入れに困るくらいふくらんでいました。お金持ちというわけではなく、五円玉がたくさん入っていたからです。仕事でお寺や神社にお邪魔する用意に、意識して釣銭をため込んでいたのです。これは館長している間に、鈍ったようです。まずこういうところから自分を鍛え直さねばなりませんね。

ところで、キャッシュレス社会になると、釣銭はもらえません。どうやって五円玉を入手しよう‥それとも、お賽銭もいつかカード決済になってしまうのでしょうか。
新米ジジイとしては、行く先が心配になるのでした。
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2020年3月10日発行地域コミュニケーション紙「しお風」から転載
 このコラムの執筆者は平塚市博物館館長澤村泰彦さん
バックナンバーは「しお風」ホームページでご覧いただけます。

「しお風」 神保智子